前回は、子音と母音、そしてパッチムに組み合わせによる発音の仕方について学びました。今回は、平音、激音、濃音について学んでいきましょう。韓国語の発音には、同じ音でも息の強さによって、平音、激音、濃音に分かれるものがあります。平音は通常の息の強さ、激音は少し強めの息、濃音は息を吐かない発音になります。反切表を見ると、子音の発音表記が同じものがあります。例えば、"ㄱ"と"ㅋ"と"ㄲ"。この 3つはどれも"k"の音、つまり、か行にあたりますが、それぞれ平音、激音、濃音になります。
それでは、試しに、一番上の母音である"ㅏ"を組み合わせた形の、"가"、"카"、"까"をそれぞれ発音してみましょう。まず、平音にあたる"가"ですが、これは通常の息の強さで「か」発音します。次に、激音にあたる"카"ですが、これは少し強めの息で「か」と発音します。最後に、濃音にあたる"까"ですが、これは息を吐かないイメージで「っか」と発音してみましょう。それぞれ、日本語のイントネーションで考えると分かりやすいかもしれません。
●ㄱ/ㅋ/ㄲ ⇒ "k"の発音
가 ⇒ 「風(かぜ)」を発音する時の「か」
카 ⇒ 「影(かげ)」を発音する時の「か」
까 ⇒ 「真っ赤(まっか)」を発音する時の「っか」
いかがですか?何となくイメージがつかめたでしょうか?ちなみに、19個ある子音の中で、平音、激音、濃音に分かれているのは以下の組み合わせになります。
●ㄷ/ㅌ/ㄸ ⇒ "t"の発音
다 ⇒ 「竹(たけ)」を発音する時の「た」
타 ⇒ 「縦(たて)」を発音する時の「た」
따 ⇒ 「待った(まった)」を発音する時の「った」
●ㅂ/ㅍ/ㅃ ⇒ "p"の発音
바 ⇒ 「パンク」を発音する時の「ぱ」
파 ⇒ 「パンダ」を発音する時の「ぱ」
빠 ⇒ 「カッパ」を発音する時の「っぱ」
●ㅈ/ㅊ/ㅉ ⇒ "ch"の発音
자 ⇒ 「ちゃんと」を発音する時の「ちゃ」
차 ⇒ 「チャーミング」を発音する時の「ちゃ」
짜 ⇒ 「抹茶(まっちゃ)」を発音する時の「っちゃ」
いかがでしたか?平音、激音、濃音の区別は、日本人にとって、話す時に限らず、聞き取るのも中々難しかったりします。しかし、これらの発音の仕方で全く別の単語になってしまうので、是非、頑張って習得しましょう。次回は、複合母音、複合パッチムについて学んでいきます。
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